こんにちは、じゅんこさんです。
これはどこで聞いた言葉だったかな?(多分、Voicyの野本響子さんだったような…)
「憧れを潰す」
これは、やってみたかったことを、とりあえずやってみる」ということ。
「憧れ」を実現させたら、それはもう憧れでなくなる
→だから、憧れのパワーを原動力に、夢を実現させて、次の憧れへ!みたいな意味と、
もう一つは
憧れているものをとっとと経験して、もし憧れていたものと違ったら、そこにこだわることなく次に進めばいい、経験しないと、それすら気付けない…こういう意味も含まれているのかな、と解釈しています。
最近、その言葉(後者の意味で)をふと思い出すきっかけになった出来事があるので、お話してみますね。
私じゃなくて、息子のお話…
子育てしていると、子供のやりたい!に
「おっ、本気なの?」
「いや、そっちは違うんじゃないかな…」
と思うことも、正直時々あります。
とはいえ、本人はいたって本気。頑張れば努力は実ると信じている。
ならば、思い切ってチャレンジしてみたらいい、と思っています。
やってみなくちゃわからない(大人だってそう)。
親がいい悪い、を決めるもんじゃないですよね。
だから、私たち親も、可能な範囲であれば、その環境をつくってあげる努力はしています。
ということで、息子のあるチャレンジをずっと応援していました。
自分で決めた目標は決して簡単なものではありませんでしたが、それに対して自分なりに努力をしていたのが伝わってきたから。
さて、本気でその目標を実現するためには、まずは「オーディションで合格して、憧れの先生から学ぶ機会を得なければいけない」ということで(本人が決めました)、めちゃくちゃ練習に励んでいました。
いつも、ふわ~っとしていてマイペースな息子なので、こんなにも秘めたものがあるのかと、ちょっとびっくりし、その成長を嬉しく感じていました。
例えば、本番のオーディションに少しでもいい状態ででるためにも、他のオーディションを受けて、場になれる、ということも自分からやっていた息子。おかげで、本チャンも緊張しつつ、周りのレベルの高さに圧倒されながらも、「自分らしさを出せた」とやり切った表情をみせてかえってきたのを覚えています。
いや、もうそれだけでも、彼にとってはすごい成長で、好きなことに本気でチャレンジすることって、なんてすごいエネルギーになるんだ、って驚きました。
そして、結果…なんと合格!!
本人も飛び上がって喜んでました。「よし、これからもっともっとうまくなれるように頑張るぞ!」と決意を新たにキラキラした表情をみせてくれました。
ところが…
*
何度かレッスンに行って、次第に表情が変わってきたのです。そして、練習の頻度もかわってきたり、常にモヤモヤ・イライラしているようで、なんだか生活のリズムが崩れてきたのも気になりました。
ここでのやり取りや、本音を聞くために私がとった行動で、うまく心を開いてくれたことについては、また別の機会にシェアしようと思います。これはこれで、とても学びになりました。
こういうことがあるたびに、子育てって思い通りにならないことだらけで、モヤモヤすることもたくさんあるけれど、実は親が育ててもらっているのかもしれない、とつくづく思います。
まだまだ絶賛成長中…(笑)
なかなか、本音をきくまでにハードルがあったんですが、先日リラックスして色々話してくれました。
・オーディションを受けるまでは、夢にむかって本気で頑張っていた(←それはわかるよ)
・でも、実際にレッスンを受けてみると、自分が目指す方向はこっちであっているのか迷ってきた
・それ自体は好き、だけど自分の時間を全て使ってもいいほど好きなことなんだろうか?
・いや、それも好きだけど、大切にしたい時間が、他にもあって、それらバランスよく使いたい
・それ一本になってしまったら、自分の心のバランスを崩してしまうんじゃないか
・これにチャレンジしてみたことで、自分が本当に好きなこと、やりたいことに気付けた
こんなことを、落ち着いた表情で、自分の言葉で話してくれました。
とても、気持ちが伝わってきました。
すごく憧れて頑張ったから、この環境を手に入れることができた。
そして、その位置までのぼってこれたから、みえたこと。
(ここまで結構大変でした)
だから、「憧れと違った」かもしれないけれど、自分の本当に大事なものや価値観に気付くことができたことで、納得感をもって次に進めるきっかけになったと思います。
単なる「憧れ」のままだと、とても美しい、素晴らしいきらきらした世界を想像してしまいますが、そのまま手をつけずにいたら、妄想だけが広がって、一歩も前に進めない。モヤモヤしてるだけ。
ならば、とっとと動いて、経験して、
「憧れ」を潰していったほうがいい。
好きなものをみつけるのは難しいけれど、嫌いなものはみつけやすいから。
そうやって、嫌いなもの、違うものを消していったら、好きなものが見えてくるはず!
ということで、
自分の気持ちを言語化しているうちに、自然と自分の興味のあること、今回「憧れ」ていた裏に隠れていた本当の気持ちなどに気付くことができたみたい。
だから、たくさん話してくれた後は、すごくすっきりした顔。
そして、言語化したことで、自分の気持ちに気付けたとたん、次の「憧れ」がむくむくと湧いてきたようでした。そこからは、わくわくからくる「内発的動機付け」のおかげで、勉強への向き合い方や、あれほど「スマホ中毒にならないでね~」と思っていたスマホも、自らロックをかけて、コントロールするように自発的に行動するようになりました。
もう、これもびっくり(笑)
ちゃんと自分が納得でき、自分がやりたいことが見つかれば、何も言わなくても試行錯誤しながら進んでいくんですね。それができていない時は、まだ迷っていたりするだけなのかな?
子どもを信じるって大事ですね。
子どもをみていてイライラすることもあるし、悩んでいる時もなんて言葉をかけようか、日々迷ってばかりで、何が正解かなんてわからないけれど、子どもの本当の声をきいてあげらるようにすること、信じてあげること、って大事なんだなって改めて気づくことができました。
好奇心旺盛に、たくさん「憧れ」て、いっぱい経験して、いろんなことを感じて、
嫌いなこと、好きなこと…自分のことを気付いてあげればいい。
やってみないと、失敗しないと見えないことはたくさんあるから。
と言いつつ、そのまんま、自分に言ってやりたい(苦笑)
まだまだやれことあるよ!って。
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