こんにちは、じゅんこさんです。今日は本を読んで感じたことを書いてみようと思います。最近立て続けに読んでいる水野学さんの本から。

「センスは知識からはじまる」を読んでみました
水野学さんの著書『センスは知識からはじまる』に、「センスを磨くためには『知識をつける』ことが唯一の方法であり、センスとは知識の集積そのもの」とあり、思わずはっとさせられました。
これは自分自身の経験とリンクする部分であり、時々「センスがいいね」と言われることも(全てにおいてではありません~)、これで納得できました。
この本を読むまでは、「自分にはセンスなんかないのにな…」と、その『センス』というものに自信をもてないでいました。でも、「知識と技術を積み上げることでセンスは磨かれる」と言語化してもらえたことで、素直に納得することができたし、さらに磨いていくこともできると思うと、ちょっと安心いたしました。
水野学さんについて
水野学さんは、日本を代表するクリエイティブディレクター・ブランドデザイナー。数々の企業のブランドデザインや「くまモン」のクリエイティブディレクションでも有名です。
2023年公開の相鉄・東急直通開業記念Webムービー「父と娘の風景」も印象的で(めっちゃ好きで何度もみました~)、ご存知の方も多いのではないでしょうか?
ここまで活躍されている水野さんともなれば、感覚的に「これがいい」と提案するだけでも十分説得力がありそうですが、もちろんそんな単純な話ではありません。
たとえば山口周さんとの共著の中でも、「プレゼンは“研究発表”だと思っている」とあり、知識と論理的な裏付けを重ねて提案する姿勢を大切にしているのだそうです。センスは単なる感覚ではなく、膨大な知識の収集、歴史や文化への理解、論理的な根拠……さまざまな“掛け算”から生まれる。だからこそ、深く考え抜かれた成果が多くの人を納得させるのだと感じました。
自分自身の話
ここで少し、私自身の経験を。
私はチーズプラトー(チーズをカットして美しく盛り付けたプレート)を作るときに「さすがじゅんこさん」「やっぱりセンスがある」と言っていただくことがあります。
もちろん褒めていただけるのはとても嬉しいです。でも本当は、昔から美的センがあると感じたことがなく、むしろ不器用で苦手意識が強かったのです。
「謙遜でしょ?」「世界大会にもでてるのに」と思われるかもしれませんが、本当です。
フロマジェ仲間たちと研修を受けると、みんなが迷いなく、手際よく美しく仕上げているように見えて、私はどんなふうにカットし、どこに置けば美しく見えるのか瞬時に判断するのが難しく、「センスがない……」と落ち込むことも多々ありました。

私が実践したこと
そこで私が選択したのは、徹底して知識と技術を学び続けることでした。
各チーズの味わいや歴史的背景を学び、テーマに合わせたセレクトができるようになる
特徴から最適な道具・カット方法を選択
熟成度合いによって提供方法を変える
盛り付けの余白や割合、色合わせの美を観察・理論化
準備や所作にもこだわり、鮮度を保ちながら見た目や清潔さも追求する…
こうしたことを何度も繰り返し練習し、「美しいとは何か」を自分なりに言語化できるようにし、感覚も鍛えてきました。
その蓄積が“引き出し”となり、状況に応じて知識や技術を組み合わせて使えるようになりました。私の「センス」は、まさにこうして知識と技術の積み重ねてきたものだと、実感しています。もともとじゃないんです。

センスは努力と知識の集積
「センスがいい人」は直感やひらめきでやっているように見えるかもしれません。でも、その「ひらめき」さえも知識や経験の蓄積から生まれるものなのでしょう。
好奇心や探究心をもって、知識と技術を積み重ねていけば、誰もが「センス」を磨ける――これはこの本から得られた最大の気づきです。
当たり前のことかもしれませんが、「なんとなくすごい人」の裏には必ず地道な努力と学びがあるんですよね。
努力を惜しまず、一歩ずつ進み続ければ、「センス」はあとから必ずついてくる。そう思うと、なんだかワクワクしませんか?
ということで、これからもチーズプラトーに限らず、コツコツ知識を積み重ねてセンスを磨き続けていかなくては♪

おまけ
長女に作ってもらった今月のサムネ。上は昨年のもの、下が今年のもの。知識と技術が増えたことで、さらに「センス」いい感じになりました♡
ということで、今年は7月27日と8月3日に実施します!


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